ひょんなことで顔をぶつけてしまい、前歯に違和感を感じ、鏡を見たら欠けていたということはありませんか?前歯はお顔の一部ですから、歯が欠けるというのは、おおごとです。
歯が欠けてしまうことには理由は複数あります。ここでは、歯の1/5程度の少範囲の欠ける場合について説明します。
歯が小さく欠けてしまう理由とは?
歯が欠けてしまうパターンとしては以下の5つのパターンがあります。
- 無意識(就寝時など)時の歯ぎしりや噛み締めで段々とヒビが入って最後に欠ける
- フォークやスプーン等間違えて硬いものを噛んでしまった場合
- 転んだ、交通事故などアクシデントによるもの
- 齢を重ねると、歯は次第にもろくなる傾向があるため、年配の方ほど欠けやすくなる
- 以前に小さな虫歯の治療をしてあった部分が取れた場合にも欠けたように見える
歯が欠ける状況としては、前歯の場合は、硬いものを誤って噛んでしまうことや、何らかの理由で顔をぶつけてしまった拍子に欠けてしまうということがお馴染みです。それ以外にも噛み合わせが悪く、歯ぎしりなど大きな力が歯にかかる癖を持っている場合、歯にヒビが入り、何かの拍子に割れてしまうということはありえます。
前歯が少しだけ欠けた場合の治し方
- 白い強化樹脂を歯に接着させて治す(コンポジットレジン修復)当日、短時間で治すことが可能で最も一般的。力がかかる部分は再び欠ける可能性があるため、原因を踏まえて治療することが必要。噛みしめるなら寝る時にマウスピースをするなど。長期間使うと変色や膨張するため時々研磨が必要。
- ラミネートベニアクラウン修復はかけた部分と歯の表面を一層削ってつけ爪のような薄いセラミックを貼り付ける。歯を削る量が増えて、費用も上がるが、変色や膨張などが非常に少ない。2回以上の来院が必要。
- 何もしない。形を元に戻しても噛み合わせを変えなければ直ぐに取れたり壊れたりする場合、下の前歯などご本人が気にしない場合は尖った部分だけ削って丸めて様子を見る場合もあり。
コンポジットレジン修復で前歯2本を治した例
70代の女性です。気がついたら歯が欠けていたそうで、痛みはありません。コンポジットレジン修復で治すことになりました。真ん中の部分ですね。大きく欠けた隣も小さく欠けています。
この症状が発生した原因は、マウスピースはつけていらっしゃいましたが、数年前に全体的な治療を行った時点で歯に無数のヒビが入っており、今回、歯が欠けたことに繋がったのだと予想します。
歯が欠けた場合は放っておくと、舌を傷つけたり、ゆっくりですが虫歯が進みます。そのため、最善の対処方法としては、時間を見つけて信頼できる歯科医院で対応されてください。