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虫歯

虫歯に関するキュレーションサイトやテレビの話に対して、現役の歯科医が真偽を答えます!

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最近、虫歯に関するネットの情報がたくさん出回っています。最近では、キュレーションサイトの情報発信がいかに杜撰なのかが、明るみに出ました。
内容も定かではないものが多く、専門家が書いたと偽りの記事もあり、消費者として何を信じて良いのかわからないとお感じになった方も多いと思います。
しかしながら、これはキュレーションサイトに限ったことではありません。
例えば、テレビは視聴者にウケがいい情報しか扱わない傾向があります。効果を水増しして目新しい治療方法を誇大に扱ったり、不安を煽るようなやり方で視聴率を稼ぐなど、昔からやられています。
これらで扱われた内容で、虫歯治療に関して、実際どうなのかを解説したいと思います。
 

虫歯があると太りやすい?

お口は内蔵の一つです。つまり消化器官です。食べ物を砕いて小さくして唾液の消化酵素と一緒に次の消化の準備をしています。
太りやすいと言われる理由は、虫歯があると食べにくくて、すぐに飲み込むからたくさん食べてしまうことがあるでしょう。
また、柔らかいものばかりを食べ物に選んでしまうでしょう。柔らかいものには、甘いものやパン、麺類などの糖質が多いです。虫歯があってとても噛みにいために、お菓子やジュースはもちろん、ご飯やパン、麺類などの炭水化物も糖質です。糖質の多い食事に偏っている場合は、虫歯菌にたくさん餌を与えているのと同じです。糖質に偏って、タンパク質やビタミン、ミネラルが少ないと太りやすい体質になりやすいと言えます。
 

ライフステージと虫歯の関係

ライフステージとは、幼年期〜老年期などの一生を段階に分けたものを言います。虫歯と年齢の関係性の情報があり、虫歯が多いと思っている方は、同年代の人と比べて虫歯の多さを気にされる傾向があります。例えば、歳を重ねれば、それだけ歯を使いますので、虫歯のリスクは多くなることがそれに当てはまります。
しかし、歳をとっても虫歯で歯を失わない方もいます。
虫歯の主な原因は以下のものがあります。

  1. お砂糖などの糖質
  2. 虫歯菌
  3. 歯がどのくらいの時間、酸にさらされているか

唾液の性状や量、保護者からもらう虫歯菌の種類や数、食べ物の好き嫌い、間食の頻度、ブラッシングの質、歯みがき剤や歯科医院でのフッ素の作用、歯並び、口呼吸の有無など様々な要因があります。
虫歯になる要因がたくさんあるのはここでわかります。
では、ライフステージによって虫歯のなりやすさ(リスク)に違いはあるでしょうか。

生後1歳半〜3歳

特に1歳半03歳は虫歯菌が口内に定着しやすい時期と言われています。食べ物の口移しやコップや
食器の使い回しで早期に虫歯菌が移ります。保護者の歯みがきが必ずしも上手くいくとは限りません。
糖質を与える時期はなるべく遅らせる事で虫歯のリスクを減らせます。一度甘い物を覚えてしまうと、中々戻れません。

3歳〜6歳

引き続き虫歯菌の定着を防ぐことが出来ると、生涯を通して虫歯菌の定着は少なくなると言われています。保育園、幼稚園、小学校と集団生活が始まりますので中々難しい面もあるでしょう。
保護者の仕上げ磨き、歯医者さんでの検診、クリーニング、フッ素塗布などによって、差が出てくる時期です。

6歳〜12歳

小学校は仕上げ磨きから1人で磨くようになる時期です。
目の離れたところでオヤツを食べたり、言う事を聞かなくなるものです。
オヤツや甘いものはメリハリをつける工夫、時々の仕上げ磨き、歯医者さんでのクリーニングなど、保護者による管理を続けていくと、虫歯のリスクは減らせるでしょう。

思春期(12歳〜成人ごろ)

クラブ活動、友人との関わりの時間が増えます。不規則な食生活、生活習慣の乱れが見られる事が多く、
一気に虫歯のリスクは高まります。 歯医者さんでの検診やクリーニング、フッ素の応用で、リスクが減りやすくなります。

青年期

就職、学生など思春期と同様、不規則な食生活、生活習慣の乱れが多くなりがちです。保護者から離れて
一人暮らしになる事も自己管理を難しくしている原因と言えます。虫歯のリスクは大きくなりやすい状況と言えます。

妊娠出産育児

女性は妊娠出産でホルモンバランスが変化します。歯肉炎になりやすい状況です。
「一人産むと一本失う」「子どもにカルシウムを取られる」など言われていますが、真実ではありません。
この時期の歯を失うお話は、つわりや育児で食生活が乱れ、嘔吐でブラッシングもうまくいかず、元々抱えていた問題が、大きく表面化するからです。妊娠前からお口のケアをしておくことがリスクを下げることができます。
参考:妊婦が歯医者の治療を安定期にやるべきざまざまな理由

壮年期

仕事に家事に、子育てに最も忙しい時期ですが、自分の身体をケアし始める時期でもあります。
永久歯を20年くらい使っており、噛み締めや歯ぎしり、歯の咬耗など虫歯や歯周病だけではない歯のリスクが増えてくる時期です。噛み締めや歯ぎしりで歯に入ったヒビから虫歯になったり、歯茎が痩せて露出した歯根が虫歯になったり、今までとは違う虫歯の始まり方が起きてきます。
歯を失ってくる時期でもあり、不適切な治療によってさらなる虫歯を作ったりします。

老年期

過去の歯科治療のやり直し、歯周病の進行、歯の咬耗、ヒビなど問題が多岐にわたります。
ライフステージの中で最も問題が多く、歯を失う本数も増えてきます。

こうして見てくると、妊娠出産時の特別な環境を除けば、ライフステージというよりも、個人差の方が影響力が大きいのではないでしょうか。早くに虫歯ができてしまった人は、その後をどう過ごすかで歯が長持ちするかは決まります。
 

食べてすぐ磨くと歯にダメージがあるか?

新聞やマスコミが情報を広めたのか、まことしやかに言われています。
これは酸蝕症の実験を元になっています。強酸の飲食(コーラやお酢など)のあとは30分ほど空けてからがベターですが、殆どの人に当てはまらないと思います。
虫歯は歯についた食べかすをエサにして細菌が歯垢を作ることから始まります。少しでも早く食べかすを取って歯垢を作らないことが虫歯にならない条件です。
参考:日本小児歯科学会の提言
 

うがい薬を使えば虫歯にならないか?


うがい薬には虫歯を防ぐ効果はありません。食べかすは多少は取れますが、歯垢は歯にへばりついているため取れません。
うがい薬は歯磨きできれいになった歯やお口に作用して歯に汚れを付きにくくしたり、細菌の数を減らす事を目的として使います。
 

虫歯をできるだけ削らないのは正解か?

「虫歯は削らなくても治る」 最近、このフレーズだけが独り歩きしているようです。
現在は歯に色がついただけでは削りません。虫歯で穴が開いて初めて治療になります。歯に色が付くのは虫歯のなりかけの状態で、歯が溶けた跡です。歯はミクロの世界では溶けたり、再びカルシウムが補修してくれたりを繰り返しています。
参考:ひどい虫歯になぜなるの?ひどい虫歯ができる原因と治療方法まとめ
 
歯が溶けた跡もしっかり磨いていけば、それ以上進むことはなくなります。 「虫歯は削らなくても治る」 のはここまでです。
歯に穴が開いてしまったら、歯の内部で虫歯はゆっくりと確実に進行していきます。穴が開いた虫歯は削りとらないと進行は止まりません。
また、歯を削る=歯がダメになる、寿命が縮まると言う歯科医院があるようです。もちろん治療せずに済めば越したことはありません。しかし、一旦治療の必要性が生じたら、正しく削ってきちんと治療すべきです。
実は、この正しく削る、隙間なく詰める、被せるといった技術が出来ていない治療が多いのが現実です。これは、当院の属性上、他院での治療のやり直しが多いですので、間違いなく言えることだと思います。
詳しくは:「治療例」一覧
 
適切な治療ができないところは、やはりその治療ありきの答えを出します。的確な治療ができる歯科医院を選ぶことも大変重要なことです。
参考:失敗しない歯医者選びのコツ
 

歯科検診で針でカリカリすると虫歯になる?

なります。 過去の歯科検診では歯の溝の色が着いた部分を穴が開いていないか、触った感じなどで虫歯がないか確認していました。しかしながら、上記の「虫歯のなりかけの状態で色がついている」部分はそのまま磨いていれば、虫歯が進むわけではないということが分かってからは針でカリカリすることはしなくなりました。
もう20年ほど前の事です。歯科でも浸透するまで時間がかかった部分はありますが、現在では広く認識されていると思われます。
 

鼻が悪いと虫歯になる?

鼻が悪い=慢性的な鼻炎と解釈しますと、口呼吸が起きます。人間が息をする器官は鼻です。鼻はフィルターを通して外気を吸引しますが、口にはフィルターがありません。
外気が直接、喉の扁桃にあたりますのですぐに喉が腫れる、風邪をひくなど万病の元と言われています。
もちろん、口が乾きます。口が乾くと唾液による虫歯の修復、細菌への抵抗などができなくなります、特に前歯は乾きやすく虫歯のリスクが高まると言えるでしょう。
 

虫歯で死ぬってホント?

虫歯が進んだ結果、歯の根の先から顎の骨を通して細菌が回って行きます。これも特別なことではなく、日常の臨床で時々出会います。
ちなみに歯垢が付いた歯を磨いて歯茎から出血すれば身体の中に細菌は入ります。いわゆる菌血症という状態です。献血で歯科治療を受けたか質問があるのはこのためです。言い換えれば、私たちの身体は多少の細菌が侵入してきても抵抗できるだけの免疫力が備わっているのです。
しかしながら、抵抗力が著しく弱った状態(栄養失調、寝たきりのお年寄り、エイズなど)の場合は命に関わるのも事実です。虫歯菌が身体をめぐり、脳や心臓の血管に付くのも、元々血管にアテロームなどの付着物があるところに細菌が付くのであって、明確に引き金を引いているかは分かっていません。
参考:「血管疾患患者の歯科用バイオフィルムおよびアテローム硬化性プラークにおける口腔細菌の分子分析」
ただし、それほどひどい状態を長く続けて放置していれば命に関わるのもまた事実です。
 

まとめ

キュレーションサイトやテレビなどで、不安を煽って書かれるのは、視聴率やPVを稼ぐためでもあり、ちゃんとしたケアを行っていれば、ただちに不安視する必要はありません。
検索して不安に思うようなことになっているのであれば、お早めに信頼できる歯科医にご相談ください。
 

お気軽にご相談ください。

北川デンタルオフィスでは、歯の悩みを抱えている人々が最後にかかる歯医者を目指しております。精度の高い技術と1回の診察に最低60分のそれぞれのお悩みを解決するオーダーメイドの治療プランで満足度の高い治療を行います。


院長の歯科恐怖症への取り組みの動画をアップしました。当院にご来院の方の大半は、歯科恐怖症の方です。

■料金の目安

■初診(60分)
簡易診査、写真撮影(必要に応じてX線撮影)、カウンセリング :15,000円(税別)

■歯科ドック  :25,000円(税別)
■応急処置 :3,000円~(税別)

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