治療
(注)治療には個人差があります。同じ症状だからと言って、同じ治療になるとは限りません。
今回の治療は歯科ドックからスタートしました。
1.歯科ドック
歯科ドックを行うことで、現状大丈夫だと思っている部分も本当になんともないのかをチェックすることができます。
そして、今回の患者様の主訴は、「下の奥歯がなくて噛みにくい」というものでしたが、上の奥歯の歯周病の症状が進行しており、抜歯しなければならない歯もあることがわかりました。
2.カウンセリング
カウンセリングは現状の報告、治療の提案と進みます。治療のゴールは患者さんと相談しながら決めていきます。
今回は患者さんにとって上顎の奥歯の歯周病の進行は思いもよらないことでした。
多少はあるとは思っていても想像よりも重症だったと。
先々の事を考えると、上顎の奥歯は歯周病が進行して再治療になる可能性もありますが、なるべく自分の歯を残して欲しいというリクエストもあり、相談の結果、上の奥歯は抜歯を2本だけに留め、セラミッククラウンによって連結、ブリッジで対応することになりました。
治療
奥歯を抜歯している下顎部
歯周病が進行している上顎部
下顎のインプラントもスムーズに進みます。
インプラント治療で必ず訊かれるのは「痛くないか?腫れるか?」です。
答えは「大きな飴玉くらい腫れます、3〜4日。痛みは当日は痛くても痛くなくても痛み止めを続けてもらいます。翌日に痛み止めを使う人は半分以下で飲んでも1回です」
ご友人のインプラント体験談は相当大変なようですが、私は10年以上やってきて、症状は一貫している模様です。(そこまで大変な想いをされていません)なぜでしょう(笑)
まとめ
インターネットのお陰でみなさんとても情報を得やすくなりました。
とても良いことですが、ネットの情報は偏っています。
また具体的な治療のご希望を頂くことが多いです。「右下にインプラント2本入れてください、他は治療しないで」など。
今回の事例のように、精密検査をしてみないとご自身では気づいていないことはたくさんあります。
セカンドオピニオンを取って納得してから治療に臨んでください。