歯の知覚過敏症の原因と効果のある治療とセルフケアは?
「歯がしみる」どんな方も一度は経験したことがある感覚です。知覚過敏症はこの感覚が強く、日常生活に支障をきたしている状態です。知覚過敏症の原因とそ効果のある治療法をお伝えします。
歯の知覚過敏症の原因はなに?
- 食いしばり(噛み締め)や歯ぎしりの癖
- 歯茎が痩せて歯の根が露出している
- 歯ブラシのあて方が強すぎる
- 安い歯磨き剤の研磨剤が荒すぎる
- 虫歯治療後の神経(歯髄)の炎症
歯の知覚過敏症に効果のある治療は?
1.食いしばり(噛み締め)や歯ぎしりの癖がある場合
歯に過剰な力が日夜かかっています。特に寝ている時は体重の2~3倍の力が数時間も歯にかかる事もあります。過剰な力によって神経が過敏になるのです。この癖は無意識ですから簡単には治りません。最も簡単で効果があるのは歯科医院で処方されるマウスピースになります。
2.歯茎が痩せて歯の根が露出している場合
- 知覚過敏症用の薬を塗る。歯の根は神経と無数の小さな穴で繋がっています。薬はこの穴を塞いでくれます。歯医者さんで歯の根の表面の汚れを落としてから塗ります。
- 知覚過敏症用の歯磨き剤を使う。(シュミテクトなど)成分の硝酸カリウムやフッ素が無数の穴を塞いでくれます。
- 歯ブラシは柔らかめで毛先の細いものにする。硬いものは根の表面を削ってしまいます。
- 虫歯や削れた部分は強化樹脂材料(コンポジットレジン)を詰めて治す。
- 歯科医院で薄いコーティング剤を塗る。
- 歯茎を移植する手術を行う。
ただし、歯ぎしりや噛み締めなど歯に過剰な力が加わっている場合は、歯磨き剤、薬やコーティングしても直ぐに効果がなくなってしまいます。歯茎の移植も上手くいきませんので、何が原因かを歯医者さんできちんと診てもらいましょう。
3.歯ブラシのあて方が強すぎる場合
- 柔らかめで毛先の細い歯ブラシでシャコシャコ音がしないくらいに動かす
- それでもしみる場合は、ほうきで掃くように当てる
4.安い歯磨き剤の弊害
- 安い歯磨き剤は汚れが落としやすくするために粗い研磨剤が入っています。汚れは落ちるが、歯の表面を傷つけやすいのです。根の表面には神経に通じる無数の穴が開いており、自然と閉じるところを、研磨剤で削ってしまうことになります。歯科医院専売の研磨剤の細かいものや、液状の歯磨き剤を使う事をオススメします。
5.虫歯治療後の神経の炎症の場合
- 直後の場合はレーザーを当てることで中の神経を活性化、血流を促し痛みを取ることができます。
- 1~2ヶ月経ってもしみる感じが残る場合は知覚過敏症ではなく、神経の炎症なので神経を取る必要があります。
まとめ
知覚過敏症は病気ではありませんが、歯が過敏になっているのは病気の一歩手前と考えられます。放っておかずに、信頼できる歯医者さんできちんと対応することをおすすめします。