前歯をセラミックで白くキレイに治すにはどうしたらいいか
「前歯をキレイにしたい」歯にコンプレックスを持っている方はキレイになるとお顔の表情も随分と変わります。よく、お伺いするのは「歯を気にせずに笑えるようになった」本当に嬉しそうにお話してくださいます。これは治療が終わったところです。セラミックの歯が3本入っています。
少し、時計の針を戻してみます。これは型取りの時。仮歯を外したところです。歯が一回り削ってあるのがわかります。
初めてお見えになられた時に戻します。
もう一度、終わったところです。
前歯をキレイに治すにはどのようなステップが必要か?
- 古い被せ物(差し歯)や虫歯、詰め物を取ります
- 被せる予定の歯は、プラスティック製の仮歯を作ります
- こびりついた歯垢や歯石を取ります(歯周病の治療)
- 根の治療が必要(根の先に膿が溜まる)、神経を取らないといけない場合は根管治療を行います
- 歯の位置関係、上下のかみ合わせがよくない場合で、可能な場合は矯正治療を行って、理想的な歯の位置まで動かします
- 虫歯、歯周病、矯正治療が終わったら、歯の形をあらためて整え直して(削り直して)仮歯の形やかみ合わせを修正していきます
- 仮歯は最後にセットするセラミックの最大公約数です。仮歯でかみ合わせ、形を患者さんの意見も取り入れながら整え直します
- 仮歯の調整が終わり、いよいよ型を採ります
- セラミックの歯が素焼きで出来上がり、色や形、かみ合わせのチェックをおこないます
- 素焼きからうわ薬をかけて焼き上げて、最終的な白くてキレイなセラミックの歯を接着剤で歯にくっつけます
- チェックしてメインテナンスに移行します
虫歯、歯周病、根の治療(根管治療)の基礎工事と仮歯の調整が大事
ネットで検索すると「クイック矯正」といって歯を動かすのではなく、削って被せ物で歯の形を変える方法が紹介されています。ネーミングも正式なものではありません。
もしも、歯をキレイに治そうと思われるのであれば、時間がかかるものと思ってください。
どんなに上手な先生でも時間が必要です。そして仮歯で不自由なく日常生活が送れること、最終のセラミックの形を仮歯でほぼ再現してくれること。これは非常に大切なステップです。
当院にお見えになる大半の方は、「最後にはキレイな歯が入ると思ったので、仮歯の時は我慢していた」と言われます。仮歯で先生が調整出来なければ、出来上がってきたセラミックを調整出来ません。歯に安い早い上手いはありません。ご自身の歯を大事に治してくれる先生にお願いましょう。
差し歯の治療は何回で終わるの?気をつけた方がいいことは?