現在の医療の考え方と当院の取り組みを紹介します。
1996年に米国CDCが提唱した、全ての人の「血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、創傷皮膚、粘膜など」を感染の危険性があるとして滅菌消毒を行う「スタンダードプリコーション」が基本です。 これ以前は、特定の肝炎ウイルスを持った方は隔離して治療を行っていましたが、誰が何に感染しているかはわかりません。ですので、誰かが特別なのではなく全員に対して区別することなく滅菌消毒しようという考え方に変わりました。
当院では2007年開院以来、スタンダードプリコーションに則り厳密な管理をしています。例えば、お口に入れる器具や歯を削る器械はすべて患者様ごとに滅菌します。エアロゾル対策として患者様毎の換気、ウイルス対応空気清浄機の24時間稼働、口腔外バキュームを行っています。お水やエアーをかける器具の先端はディスポーザブルです。患者様毎に診療後は診療台を薬液消毒しています。私たちスタッフが感染源とならないように患者様毎にマスク、キャップ、グローブ交換、都度の手洗いを行い、1日2回の院内着の交換を行っています。
新型コロナウイルスはもちろん、常にB型、C型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルスなど様々な感染のリスクを念頭に安全な医療を提供できる環境作りに努めています。お口の中を清潔に保つこと、よく噛んで栄養を摂ることは免疫力アップにつながります。過剰な不安や緊張からくるストレスは免疫力を下げます。ニュースに振り回されず、ご自身の健康に留意されてお過ごしくださいませ。
院長 北川俊哉
追記 2022.3
新型コロナワクチン接種と歯の治療のタイミングについて
当院では2022年1月に口腔外科学会から示された指針に則って治療を行っています。
ワクチン接種前の1週間、ワクチン接種後の3日間は歯科治療を避けてください。
接種後は副反応が出る場合も多く、できれば1週間は避けて頂くことが望ましいです。
副反応の症状が長引く場合にはご相談ください。
緊急の痛みや、仮歯(詰め物)の破損や脱離など個別に対応いたしますので
メールもしくはお電話でお問い合わせください。以上、よろしくお願いいたします。
追記 2023.9
コロナワクチン接種後は2週間は免疫力が下がることから皆様の安全を配慮して外科処置を控えさせて頂きます。